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個々のチームの力を掛け合わせ組織の力に変えていく──心理的安全性ある組織風土とはVol.03

富士フイルムシステムサービスは、社会の持続的発展に貢献するため、価値あるサービスソリューションを提供し続けることをめざしています。世の中の変化に対応し、お客様へ新たな価値を提供していくために重要な要素となる組織における「心理的安全性」に着目し、コミュニケーションにおける工夫、課題感について富士フイルムシステムサービスの社員が語ります。

西原 一聡

杉田 研二

峯村 和貴

河野 誠

長尾 舞

伊藤 大祥

民間事業領域の新規事業を担う、エンタープライズサービス事業本部 ビジネス創出部

──所属部署のミッション、皆さんの業務内容について教えてください。

伊藤:私の所属するビジネス創出部 ビジネス推進グループ 実習推進チームでは医療系教育領域で新しい事業の創出をめざしていて、LMS(※1)やその利用者の学習データを活用したアダプティブラーニング(※2)などを含めた統合サービスを創出することをミッションとしています。

現在は礎を築くフェーズで、「サービス基盤構築」をキーワードに各実習支援システムの販売や導入後の顧客サポートとUX(※3)強化など幅広い活動を行っています。

長尾:私も実習推進チームに所属しており、社会福祉士・介護福祉士・保育士・管理栄養士・公認心理師および臨床心理士の分野における実習支援システムの販売を担当しています。

──同じグループに属する、医療ICT推進チームについても教えてください。

杉田:ビジネス創出部がメインで携わる「教育」をテーマに、病院領域向けとなる「院内文書管理支援ソリューション」のサービスモデルの再構築にむけて、ビジネス仮説の検証を進めています。

また2023年度後半から新たなミッションとして、実習支援システムの看護領域である「臨地実習支援システム」の販売と戦略立案が加わりました。私は医療ICT推進チームの責任者として、チームのマネジメントを行っています。

峯村:私も医療ICT推進チームに所属し、病院領域向け事業のモデルの再構築と「臨地実習支援システム」の販売に取り組んでいます。その他に「院内文書管理支援ソリューション」におけるお客様対応を担当しています。

──薬学推進グループについてはいかがでしょうか。

西原:薬剤師をめざす学生の皆さん向けに、実践的な学びを支援するコンテンツを提供している学習支援サイト「薬学のレシピ」というサービスの企画運営などを行っています。活動は多岐にわたり、私は薬学推進グループ長として組織運営全般を担うと同時に、プレイヤーとしても各タスクを推進しています。

──今年度新たに新設された戦略推進グループの役割をお願いします。

河野:ビジネス創出部が取り組む市場や既存サービスの事業戦略を各部署間で連携しながら策定、検証し、そのPDCAサイクルを回す活動を推進する役割を担っています。

各グループやチームと連携を図りながら、まだ事業化に至っていない領域でのビジネス仮説の検証や、関連する情報の収集など、ビジネス創出部で取り扱うサービス全般に関わっています。

※1 Learning Management System:学習管理システム
※2 AI技術などを使って生徒に合った課題を提案する学習方法
※3 ユーザーエクスペリエンス:ユーザーが製品やサービスを利用することで得られる体験全体

若いメンバーが活気をもたらし、多様な意見と議論の場で成長する組織

──ビジネス創出部は民間事業領域における新規事業の担当部門ですが、組織風土について率直にどのように感じていますか?

長尾:上長はどんなことでも受けとめてくれるので、安心して業務に取り組むことができます。私のミスによってお客様からクレームを受けてしまった際も、上長が冷静に対応してくださいました。

もちろん、本来ミスはあってはいけないことなので、ミスが許容されているということではありません。日ごろから気軽にコミュニケーションをとってくださることもあり、委縮することなく連絡や相談ができています。

どんな些細なことでも疑問があればすぐに確認や相談ができているので、「こんなこと聞いて大丈夫かな」とあれこれ考えて自己判断で業務を進めることはありません。結果的にミスを未然に防げていると感じますし、ミスが起きてしまった場合も、躊躇せずに報告できています。

峯村:ビジネス創出部は若いメンバーが多いので、活気があると感じます。新卒入社社員だけでなく中途入社社員もいて職歴もキャリアもさまざまなので、いろいろな視点や考え方の意見が飛び交っている印象です。また、拠点が西新宿の新しいオフィスになり、固定席からフリーアドレスになったことで、いろいろな人との会話が自然に生まれる環境があります。

普段業務で接点のないメンバーとも会話できるようになったことで新しい視点や意見が飛び交い、より組織が活性化しているなと感じています。

伊藤:フリーアドレスになって、時々「あれ、上長はどこだ?」と探すこともありますね(笑)。前職では今の10分の1ぐらいのオフィス面積でフリーアドレスでしたが、とても窮屈でした。今ぐらい余裕のあるオフィスは気持ちも良いですし、多様なメンバーとのコミュニケーションや交流も可能になり、組織の一体感も増していると感じます。

河野:ビジネス創出部内の全グループとチームが集まって知見を持ち寄ったり、アイデアを出し合ったりという機会が多くあります。重複する事業領域もあるからこそのアイデアや新たな打ち手が生まれることがあるので、相乗効果が発揮できているように感じます。

それぞれのやり方を参考に各チームの最適運用を創り上げていく

──さまざまなコミュニケーションの場づくりや工夫をしていますが、課題を感じることはありますか?

杉田:コロナ禍以前は、誰しもが必ずオフィスにいて、一人ひとりに固定席があって、すぐに相談できる環境があったと思います。先ほどの話からもフリーアドレスの良さもあるので、決して逆行したいという意味ではないのですが、コロナ禍以前は今の状況を対面ですぐにインプットや情報共有ができていたと思います。

ただ今は、チャットでコミュニケーションが「できている」と錯覚してしまう人も多いのではと感じ、投げっぱなしにならないような場を設定する重要性をあらためて感じているところですね。

峯村:確かに、リモートワークではどうしても手軽なチャットを送ることが多いかもしれません。とくにリアクションをいただけるとそれでOKと思ってしまうことがありますが、それは錯覚の場合もあって、実は私が伝えたい意図が伝わっていないこともあります。

対面だと意見交換や議論ができるのが、チャットだとそこまでのコミュニケーションにならないことも多々あります。チャットは便利なのですべてを否定するものではありませんが、状況に応じて使い分けることが大切だと感じています。議論はできるだけ対面で、報告はチャットでといった意識改革をしていくことが自分の課題として感じているところですね。

西原:打合せや会議が開催されるまでの間、周囲に相談や意見を求めずにずっと1人で担当業務について考え込んでしまう、抱え込んでしまうということがリモートワークなどの働き方によって増えたように感じます。

早めにすり合わせをしないと、時間がもったいないですし、作業時間も増えて非効率なので、毎朝メンバーと短時間で行うスタンドアップミーティングで、つまずいているタスクがないかを洗い出したりしています。

──実習推進チームはメンバーも多いですが、どのようにコミュニケーションをとっていますか?

伊藤:実習推進チームは、医療ユニット、福祉ユニット、看護ユニットと3つに分かれて活動していますが、今年度からユニット毎に週次ミーティングが設けられています。

長尾:2023度上期までは定例で週次ミーティングを実施していましたが、下期は定例開催ではなく、必要に応じて場を設定する運用をしていました。

毎週のミーティングでユニットに合った話し合いができるのがいいですよね。

伊藤:事業のフェーズやシーズンに合わせて運営方法を変えていくことは重要だと思います。ビジネス創出部には、それぞれ違うサービスかつ、異なるフェーズの仕事があるので、やっていることが違うからこそミーティング運営のやり方も違いますし、それぞれのやり方を参考にしながら各チームの運営に取り入れられるのはビジネス創出部全体としての強みだと感じています。

実習推進チームは今まさに立ち上がりのフェーズなので、悪く言えば何も決まっていない、良く言えばさまざまなことを試しながらこれから決めていくことができる段階です。

ふと周りを見れば、病院領域向けソリューションだったり、薬学のレシピだったりと事業内容としては違うけれど、事業化から年数が経過していることもあり、精練されている部分など参考にしながら刺激をもらいつつ、われわれ実習推進チームからも刺激を与えられるという相互作用が働いていると感じます。

多様な意見と活気ある組織を強みに──変化を恐れない挑戦によって成長し続ける

──ビジネス創出部の組織風土をより良くしていくために意識したいこと、取り組みたいことを教えてください。

長尾:感謝の気持ちを持ち続けたいと思っています。自分が思うように活動できるのは、決して当たり前ではなく、たくさんの方々に支えていただいているからこそ。今後も、感謝の気持ちをもって周囲の皆さんに支えてもらっていることを忘れずに仕事をしてきたいと思っています。

河野:これまで試行錯誤してきたプロダクトに対して、私が考えることはすでに一度結論がでていることもよくあるのですが、ここからさらにスケールしていくためには、あえてもう一度考えて、当たり前を疑ってみることが必要だと思います。

お客様が求めているものは何か、お客様は何に困っているのかを考えるきっかけづくりになれるように、活発に議論ができる雰囲気をつくっていきたいと思います。

西原:多様なメンバーが集まっている部門なので、チーム間の横のコミュニケーションを意識したいと思います。週次ミーティングを活用しコミュニケーションを活性化させて、各自の取り組みを共有し、何かについて考えや意見を交わすこともいいかなと思っています。

河野さんが考えているようなコミュニケーションをとりやすくする状態をマネージャーとして考えていきたいですね。自分起点で部内の横のつながりを活性化させていきたいです。

伊藤:新しいことに挑戦し続け成長していくためには、変化をし続けることが大切だと考えています。変化をせずに現状に留まることは簡単ですが、考えを固定してしまうと成長の機会を逃してしまうと思います。私は常に組織が停滞しないように努め、何かに固執しないよう心がけています。

ビジネス創出部は、みんなで意見を出し合い、良いアイデアを柔軟に取り入れ変化することができる素晴らしい組織だと感じています。この状態が続くよう、マネージャー陣をスタッフの立場からサポートしつつ、私自身も最大限の努力を惜しまず取り組みます。

※ 記載内容は2024年5月時点のものです

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